JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-3
発生年月日 2009年08月11日
事故等種類 衝突
事故等名 セメントタンカー第三芙蓉丸漁船第十八勝福丸衝突
発生場所 北海道江差町江差港西方沖 鴎島灯台から真方位278°13.7海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷
船舶種類 貨物船:漁船
総トン数 1600~3000t未満:5~20t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年03月25日
概要  セメントタンカー第三芙蓉丸は、船長ほか10人が乗り組み、北進中、漁船第十八勝福丸は、船長ほか1人が乗り組み、東進中、平成21年8月11日02時24分ごろ江差港西方沖において、両船が衝突した。
 第三芙蓉丸は、左舷中央部外板に凹損等を生じ、第十八勝福丸は、左舷船首部外板に圧壊等を生じたが、両船とも死傷者はいなかった。
原因  本事故は、夜間、江差港西方沖において、A船が北進中、B船が東進中、航海士Aが、B船との衝突を避けるためにとった動作が適切でなく、また、単独で船橋当直に当たっていた船長Bが居眠りに陥ったため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。
 航海士Aが、B船との衝突を避けるためにとった動作が適切でなかったのは、衝突を避けようとして左転し、次いで左転を中止して右舵一杯をとったこと、減速等の機関操作を行わなかったことなどによるものと考えられる。
 船長Bが居眠りに陥ったのは、眠気を感じた状態で床に座り、ベッドの側壁にもたれていたことによるものと考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。