報告書番号 | MA2012-12 |
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発生年月日 | 2011年01月09日 |
事故等種類 | 沈没 |
事故等名 | ケミカルタンカー青鷹沈没 |
発生場所 | 新潟県佐渡市佐渡島南西方沖 佐渡市所在の沢崎鼻灯台から真方位216°16.0km付近 |
管轄部署 | 事務局 |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
船舶種類 | タンカー |
総トン数 | 200~500t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2012年12月21日 |
概要 | ケミカルタンカー青鷹は、船長ほか4人が乗り組み、酢酸ビニルモノマー約1,000tを積載し、大分県大分空港沖から石川県珠洲市(能登半島)禄剛埼沖を経て新潟県佐渡市(佐渡島)赤泊港に向けて東北東進中、転覆し、平成23年1月9日09時22分ごろ沈没した。 機関長が死亡し、船長が行方不明になった。 |
原因 | 本事故は、本船が、猿山岬沖から赤泊港に向け、左斜め追い波の状況で航行中、左舷側バラストタンクの空気管の管頭金物の浸水防止機能が働かなかったため、上甲板左舷側及び膨脹トランク上の左舷側に海水が打ち込んで滞留状況が継続するようになるとともに、左舷側バラストタンクへ海水が流入して左舷側への傾斜が増大し、同空気管の管頭金物が繰り返し没水するようになり、同空気管から左舷側バラストタンクへの海水の流入が継続して左舷傾斜を増大させ、転覆して沈没したことにより発生したものと考えられる。 管頭金物の浸水防止機能が働かなかったのは、平成22年11月の航海においてバラストタンクが浸水したが、その後、空気管の浸水防止対策が講じられていなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:2人(船長及び機関長)、負傷:3人(一等航海士、甲板長及び一等機関士) |
勧告・意見 | 意見 |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。