JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 MA2011-1
発生年月日 2010年06月07日
事故等種類 衝突
事故等名 旅客フェリーおれんじ8漁船豊勢丸衝突
発生場所 香川県小豆島町地蔵埼南東方沖 地蔵埼灯台から真方位176°1.3海里付近
管轄部署 事務局
人の死傷 負傷
船舶種類 旅客船:漁船
総トン数 5000~10000t未満:5t未満
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2011年01月28日
概要  旅客フェリーおれんじ8は、船長ほか24人が乗り組み、旅客296人及び車両89台を乗せ、香川県小豆島地蔵埼南東方沖を東進中、漁船豊勢(ほうせい)丸は、船長が1人で乗り組み、操業を終えて香川県さぬき市泊漁港に向けて南西進中、平成22年6月7日02時37分ごろ両船が衝突した。
 豊勢丸は、船長が軽傷を負い、船首部が圧壊し、おれんじ8は、左舷中央部に擦過傷を生じたが、死傷者はいなかった。
原因  本事故は、夜間、地蔵埼南方沖において、A船が東進中、B船が南西進中、航海士A1が適切な見張りを行わずに航行し、また、船長Bが見張りを行っていなかったため、両船が衝突したことにより発生したものと考えられる。
 航海士A1が適切な見張りを行わなかったのは、B船の灯火の状況及び低速力で航行していたことから、B船がえい網中の漁船であり、B船の前路を約0.2M隔てて通過することができると思い込んでいたことによるものと考えられる。
 船長Bが見張りを行っていなかったのは、A船が接近するまでには網洗い作業が終了するものと思い込み、船尾甲板で同作業に専念していたことによるものと考えられる。
死傷者数 負傷:1人(豊勢丸船長)
勧告・意見
情報提供
動画(MP4)

備考
  • ※船舶事故報告書及び船舶インシデント報告書の様式にはそれぞれ下記のまえがきと参考が記載されていますが、平成25年7月公表分より利用者の便宜を考慮して省略しております。

《船舶事故報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。

《船舶インシデント報告書のまえがき》

本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。

《参考》

報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。

  1. 断定できる場合は「認められる」
  2. 断定できないが、ほぼ間違いない場合は「推定される」
  3. 可能性が高い場合は「考えられる」
  4. 可能性がある場合は「可能性が考えられる」又は「可能性があると考えられる」
  • ※報告書に勧告等が含まれる場合は、勧告・意見欄に文言が表示されます。クリックすると「勧告・意見・安全勧告」ページが表示されます。
  • ※関係行政機関への情報提供がある場合は、情報提供欄に文言が表示されます。クリックすると「関係行政機関への情報提供」ページが表示されます。
  • ※動画がある場合は、動画欄にタイトルが表示されます。