報告書番号 | MA2020-2 |
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発生年月日 | 2018年10月02日 |
事故等種類 | 死傷等 |
事故等名 | 旅客船兼自動車渡船ナッチャンWorld潜水士死亡 |
発生場所 | 北海道函館港第4区の企業専用桟橋 函館港北副防波堤灯台から真方位085°1,090m付近 |
管轄部署 | 函館事務所 |
人の死傷 | 死亡 |
船舶種類 | 旅客船 |
総トン数 | 10000~30000t未満 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2020年02月27日 |
概要 | 旅客船兼自動車渡船ナッチャンWorldは、船長ほか9人が乗り組み、平成30年10月2日15時10分ごろ函館港第4区の企業専用桟橋に係留中、潜水士1人が、潜水して右舷船尾船底部の清掃作業を行っていた際、トリムタブ装置の翼とウォータージェット推進器との間に挟まれて死亡した。 |
原因 | 本事故は、ナッチャンWorldが、函館港第4区の企業専用桟橋に右舷着けで係留中、トリムタブ装置の翼が自重で下降した状態で、右舷船尾船底部で潜水士により貝類等の海洋生物を除去する目的で行う船底の清掃作業が行われていた状況下、ナッチャンWorldの航海士及び甲板部の乗組員が、船尾部の係船索の緩みを取る作業を行うに当たり、トリムタブコントロールと称する制御装置のスナップスイッチがノーマルの位置でNo.2後部電動油圧ポンプを始動すると、トリムタブ装置の翼が上昇することが周知されていなかったため、同装置の翼が上昇することを知らずに同電動油圧ポンプを始動し、潜水士が上昇した同装置の翼と右舷側のウォータージェット推進器との間に挟まれたことにより発生したものと考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:潜水士 |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |
本報告書の調査は、本件船舶事故に関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故及び事故に伴い発生した被害の原因を究明し、事故の防止及び被害の軽減に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。
本報告書の調査は、本件船舶インシデントに関し、運輸安全委員会設置法に基づき、運輸安全委員会により、船舶事故等の防止に寄与することを目的として行われたものであり、本事案の責任を問うために行われたものではない。
報告書の本文中「3 分析」に用いる分析の結果を表す用語は、次のとおりとする。