報告書番号 | RI2019-3-1 |
---|---|
発生年月日 | 2018年11月09日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 千歳線 新札幌駅構内[北海道札幌市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 北海道旅客鉄道株式会社 (法人番号 4430001022657) |
事故等種類 | 施設障害 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2019年12月19日 |
概要 | 北海道旅客鉄道株式会社の札幌駅発苫小牧駅行き3両編成の上り2760M列車の運転士は、平成30年11月9日(金)、12時40分ごろ、平和駅~新札幌駅間を速度約50km/hで走行中、新札幌駅に停車のため同駅の上り第2場内信号機に注意信号が現示されているのを確認した後、対向線路側に設置されている下り第1出発信号機㋺が倒壊し、上下線を支障しているのを同信号機の約200m手前で発見した。 このため、常用ブレーキを使用し同列車を停止させ、防護無線を発報して、輸送指令に報告した。 この事象による負傷者はいなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、下り第1出発信号機㋺の設置工事において、「あと施工アンカー」施工による金属拡張アンカーの施工時に、コンクリート躯体に開けた穴(穿孔)内の清掃不足による施工不良があったため発生したと考えられる。 同信号機の設置当時の施工不良により、金属拡張アンカーのコーンがアンカー拡張部を十分に拡張せず、引張耐力が十分に得られない状態であったと考えられる。 このため、同信号機を設置した金属拡張アンカーの引張耐力が不十分な状態で、設置から約38年の期間を経過したことによる風雪、地震等の外力の作用に加え、高架橋上による列車等の振動により、金属拡張アンカーのアンカーが徐々に浮き上がったことで、同信号機全体を支持する引張耐力が低下し、倒壊当日の瞬間風速約20m/sの風圧もあいまって、同信号機の信号機柱を固定していた金属拡張アンカーの引張耐力を超えたことにより、倒壊した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | 国土交通省鉄道局への情報提供 |
動画(MP4) | |
備考 |