報告書番号 | RA2019-1-1 |
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発生年月日 | 2017年12月06日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 函館線 銭函駅構内[北海道小樽市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 北海道旅客鉄道株式会社 (法人番号 4430001022657) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | 第1種踏切道 |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2019年01月31日 |
概要 | 北海道旅客鉄道株式会社の函館線手稲駅発小樽駅行き6両編成ワンマン運転の上り第回5854M列車の運転士は、平成29年12月6日5時31分ごろ、銭函駅2番線(上下待避線)を速度約34km/hで惰行運転中、異音を感知するとともに運転台モニターに異常を示す表示を認め、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 車両点検後、運転を再開したが、異常を示す表示が繰り返されたことから、列車は前途運休となり、札幌運転所に回送された。札幌運転所での車両調査により、列車の1両目前台車第1軸の車輪に脱線して走行した痕跡が発見されたため、同駅構内を調査した結果、銭函西部踏切道内において列車が脱線した痕跡が発見され、その地点から約83m小樽駅方にある11号分岐器において復線した痕跡が発見された。 同列車は回送列車であり、運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が運転頻度の低い上下待避線の右曲線内にある駅構内の踏切道を通過中に、1両目前台車第1軸の左車輪が左レール(外軌)に乗り上がり、左に脱線したことによるものと考えられる。 脱線したことについては、同踏切道のレール上やフランジウェイに存在した圧雪に車輪のフランジが乗り上がったことによる可能性があると考えられる。 同踏切道に圧雪が存在したことについては、0℃前後の気温が続く状況において事故前日に多くの雪が降ったこと及び1本前の列車との長い運行間隔の間に同踏切道を通過する自動車によって雪が踏み固められ続けたことによる可能性があると考えられる。また、列車通過までに除雪が行われなかったため、レール上やフランジウェイに形成された圧雪が除去されずに残った可能性があると考えられる。 なお、除雪が行われなかったことについては、冬期除雪体制を整備する期間の前であったこと、目視等による簡易な踏切道の状況確認であったこと及び現地確認や除雪の判断において運行間隔を十分に考慮していなかったことが関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |