報告書番号 | RA2016-9-1 |
---|---|
発生年月日 | 2015年12月31日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 高徳線 オレンジタウン駅構内(単線)[香川県さぬき市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 四国旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 香川県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2016年12月15日 |
概要 | 四国旅客鉄道株式会社の高徳線徳島駅発高松駅行き1両編成の上り普通第4332D列車は、平成27年12月31日(木)、ワンマン運転でオレンジタウン駅に定刻(12時00分45秒)から遅れて到着した。 列車の運転士は、オレンジタウン駅到着後に乗降扉を開け、乗降を待つうちに出発時刻(12時01分30秒)に気付き、列車を出発させた。 オレンジタウン駅構内を速度約33km/hで力行中、列車のATSの警報とともに非常ブレーキが動作したことから、運転士は信号の現示を確認していないことに気付き、直ちにブレーキハンドルを非常位置とした。列車はブレーキがかかり減速したが、オレンジタウン駅の本線から安全側線に入り、車止めとなる砂利盛りに進入し、前台車第1軸が砂利盛り内のレール終端から脱線した。 対向の下り列車は、上り列車が車止めに進入し、安全側線緊急防護装置が動作したため、場内信号機が停止信号となり、同信号機付近に緊急停車した。 列車には、乗客45名及び運転士1名が乗車しており、乗客1名が負傷した。 |
原因 | 本事故は、オレンジタウン駅の出発信号機に停止信号が現示されているにもかかわらず運転士が列車を出発させたことから、自動列車停止装置(ATS)により列車の非常ブレーキが動作したが、同列車は安全側線に入り、砂利盛り内のレール終端から脱線したものと推定される。 出発信号機に停止信号が現示されているにもかかわらず運転士が列車を出発させたことについては、出発信号機を確認すべきタイミングで他の動作をしたため、運転取扱い作業に対する意識が希薄となったことによりノッチ投入前の出発信号機の確認が抜け落ち、さらに、考えごとをしながら出発時の運転取扱い作業を無意識に行ったことにより、ノッチ投入後の出発信号機の確認を失念したものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:1名(乗客) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |