報告書番号 | RA2016-5-2 |
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発生年月日 | 2015年06月30日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道新幹線 新横浜駅~小田原駅間(複線)[神奈川県小田原市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 東海旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車火災事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
都道府県 | 神奈川県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2016年06月30日 |
概要 | 東海旅客鉄道株式会社の東海道新幹線東京駅発新大阪駅行き16両編成の下り第225A列車(のぞみ225号)は、平成27年6月30日(火)、新横浜駅を定刻(11時19分)に出発した。 11時30分ごろ、列車の運転士は、速度約250km/hで力行運転中、運転台のモニタ画面に1両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)のトイレに設置された連絡用ブザーが扱われた表示を確認した。直後に2両目の客室内に設置された非常ブザーが扱われたことを確認したため、非常ブレーキを使用するとともに、車内放送で車掌に1両目の確認をするように連絡した。 一方、列車の車掌は、4両目で改札を行っていたところ、乗客から1両目に油をまいている乗客がいるとの申告を受け、1両目へ向かう途中に1両目で火が出たことを見たため、業務用に所持している携帯型の電話機で火災が発生した旨の車内放送を行った。 列車の停止後、運転士及び車掌は、1両目の車内の確認をしたところ、後側デッキに倒れている乗客1名を発見したため、救護活動を行った。また、前側の客室内の通路にも周囲等がくすぶっている中で倒れていた乗客1名を発見したため、消火器で消火作業を行った。 列車には、乗客約900名、運転士1名、車掌3名、パーサー5名が乗車していたが、このうち、1両目で倒れていた乗客2名は死亡した。また、乗客25名(うち、重傷者2名)、運転士及び車掌2名が負傷した。 この火災により、列車は、1両目の前側から中央部までの座席、床、壁、天井等が焼損した。 |
原因 | 本事故は、本件列車に乗車していた乗客が、1両目の車内において、ガソリンをまき、自ら火をつけたため、発生したものと推定される。 乗客が自ら火をつけたことについては、本人が死亡しているため、その詳細を明らかにすることができなかった。 |
死傷者数 | 死亡:2名(乗客)、負傷:28名(乗客25名、運転士及び車掌2名) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |