報告書番号 | RA2014-10-2 |
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発生年月日 | 2013年11月05日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 佐世保線 高橋駅構内[佐賀県武雄市]新堀県道踏切道(第1種踏切道) |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 踏切障害事故 |
踏切区分 | 第1種踏切道 |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 佐賀県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2014年11月27日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社の鳥栖駅発早岐駅行き2両編成の普通第4927M列車は、平成25年11月5日(火)、ワンマン運転により北方駅を定刻(8時21分)に出発した。 列車の運転士は、高橋駅構内を速度約50㎞/h で惰行運転中、前方(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の線路と交差する新堀県道踏切道内に異物があることを認めたため、直ちに非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は普通貨物自動車(大型トレーラ)の荷台の後あおり及び荷台に積載していた鉄板に衝突し、同踏切道から約106m行き過ぎて停止した。 列車には、乗客65名及び乗務員1名が乗車しており、乗客10名が負傷した。また、大型トレーラには運転者のみが乗車していたが、負傷はなかった。大型トレーラに積載していた鉄板は、列車の衝突により荷台から落下したが、公衆に負傷はなかった。 列車は、先頭車両の前面及び右側面等を損傷し、大型トレーラは、車体(荷台)の一部を損傷したが、火災の発生はなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が新堀県道踏切道を通過する際に、踏切直近の交差点で停止信号により停止していた普通貨物自動車(大型トレーラ)が、荷台の後部及びそこに積載していた鉄板を踏切内に残したまま、列車の進路を支障していたため、列車がそれらと衝突したことにより発生したものと推定される。 大型トレーラの荷台の後部及び鉄板を踏切内に残したままの状態で、大型トレーラが停止していたことについては、踏切直近の交差点の停止線から踏切までの距離が、鉄板を含めた大型トレーラの全長よりも短く、列車の進路を支障する可能性があったが、道に迷った大型トレーラの運転者は、当初通行を予定していた道路に戻ることに意識を集中させて、そのことに気付かなかったものと考えられる。 なお、列車が大型トレーラと衝突したことについては、踏切内に残されて列車の進路を支障していたシートに覆われた状態の鉄板の厚さが薄く、列車の運転士は、支障物として認識し難かったこと、また、障害物としての荷台及び鉄板の位置が、踏切障害物検知装置の検知範囲内になく、検知しなかったことから、早期に非常ブレーキを使用するに至らなかったことが影響したものと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:10名(乗客) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |