報告書番号 | RA2008-2-1 |
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発生年月日 | 2006年04月14日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東京臨海新交通臨海線 船の科学館駅構内[東京都江東区] |
事業者区分 | 第三セクター |
事業者名 | 株式会社ゆりかもめ |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 東京都 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年02月29日 |
概要 | 株式会社ゆりかもめの東京臨海新交通臨海線豊洲(とよす)駅発新橋駅行き6両編成の第1612列車は、乗務員が乗務しない自動運転により、平成18年4月14日(金)、テレコムセンター駅を定刻(17時00分)に出発し、次の船の科学館駅に到着する際に所定停止位置の手前で停止したため、指令員によって所定停止位置に移動させるための遠隔操作が行われ、同駅に定刻より約3分遅れて到着した。列車は、同駅を出発した直後に電車線が停電するとともに非常ブレーキが作動して停止した。 その後、現場に到着した係員が確認したところ、列車は4両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が左に傾き、車体が走行路左側壁に設置されている電車線に接触しており、4両目第1軸の左車輪が車軸から外れて脱線していた。 列車には乗客約230名が乗車していたが、死傷者はなかった。 |
原因 | 本事故は、本件ハブが破断したため、4両目第1軸左車輪が車軸から分離し走行路左側の溝に落下して本件列車が脱線したことによるものと推定される。 本件ハブが破断したことについては、本件ハブにおいて、ホイールとの接触面にフレッティング摩耗による隙間が発生したことから、ホイールナットの締め付けによって応力が発生し、これに列車の走行に伴う変動応力が繰り返し加わって、応力が疲労限度を超えたため、金属疲労を原因とするき裂が発生して、そのき裂が進展したことによるものと推定される。 応力が疲労限度を超えたことについては、ホイールナットの締め付けによって本件ハブに応力の発生することが、本件ハブの設計において想定されていなかったこと、及び材質不良に伴って本件ハブの強度が低下していたことによるものと推定される。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | 建議 |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |