報告書番号 | 2003-5-1 |
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発生年月日 | 2002年11月06日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道線 塚本駅構内[大阪府大阪市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 鉄道人身障害事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
都道府県 | 大阪府 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年09月12日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社(以下「同社」という。)東海道線の京都駅発鳥取駅行き5両編成の下り特急気第61D列車(スーパーはくと11号、以下「本件列車」という。)は、平成14年11月6日(水)、大阪駅を19分遅れて出発した。本件列車の運転士(以下「本件列車運転士」という。)は、塚本駅構内の下り外側線を速度約105km/hで惰行運転中、前方に白いものを発見したため、非常ブレーキを使用したが間に合わず、本件列車は、19時45分ごろ、進行方向左側の線路脇で負傷者の救急救助活動を行っていた淀川消防署員2名に衝突した。これにより、同消防署員1名が死亡し、1名が重傷を負った。本件列車の乗客約120名及び乗務員に死傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、消防署員が先発事故の救急救助活動を線路脇において行っていたにもかかわらず、本件列車の運行が行われたため、本件列車が消防署員に衝突したことによるものと推定される。 先発事故の救急救助活動が完了していない段階で本件列車の運行が行われたのは、鉄道係員が現場に立ち会っている状況にありながら、関係係員間の情報伝達が確実に行われなかったこと等により、輸送指令が現場の正確な状況を把握できていなかったためと推定される。 現場の正確な状況の把握がなされないまま、本件列車の運行を判断したのは、運行再開時の手順や確認すべき事項を具体的に定めた対応要領(マニュアル)が整備されていなかったことが関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:1名(消防署員)、負傷:1名(消防署員) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |