報告書番号 | 2003-3-2 |
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発生年月日 | 2002年06月10日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 高砂車庫構内[東京都葛飾区] |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 京成電鉄株式会社 |
事故等種類 | 鉄道物損事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 東京都 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年06月27日 |
概要 | 平成14年6月10日(月)、10時42分ごろ、京成電鉄株式会社 (以下「同社」という。)高砂車庫において、出庫車両(8両編成、京成高砂駅10時45分発西馬込駅行き急行第1060K列車となる予定。以下「本件車両」という。)が、同車庫内の43号ハ分岐器(以下「本件分岐器」という。)付近を進行中、6両目(車両は前から数え、前後左右方向は進行方向を基準とする。以下同じ。)の前台車第1軸及び第2軸が、右側に脱線した。 脱線した車両は、京成高砂駅2番線に進入するまでの間、本線上にある分岐器等を破損しながら進行し、同駅到着時には復線していた。 なお、本件分岐器では、本件車両が通過する直前にトングレールの保守のための研削作業が行われていた。 |
原因 | 本事故は、補修のために研削したトングレールの断面形状が適切でなかったことから車輪との接触点がフランジ先端に移行し接触角が大きく減少したこと、及び曲率半径の小さい円曲線終端が分岐器前端に接続されていたことに加え軌道を適切に整正できなかったことから、トングレール先端付近で右側車輪の輪重が減少し急曲線内で発生した横圧が残っていたことのため、車輪がトングレール上に乗り上がり脱線したことによるものと推定される。 また、脱線後これに気付かず走行したために、本件分岐器、本線上にある分岐器4台及び可動式ダイヤモンドクロッシング2台を損傷させたものと推定される。 なお、トングレールが適切な形状に削られなかったのは、研削作業に関する留意事項が作業者まで十分に浸透していなかった可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |