報告書番号 | 2003-3-3 |
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発生年月日 | 2002年05月16日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 山陰線 出雲市駅構内[島根県出雲市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車火災事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 島根県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年06月27日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社の西出雲駅発出雲市駅行き7両編成の回送第4032M列車(以下「本件列車」という。)は、平成14年5月16日(木)、西出雲駅を定刻18時48分に出発し、出雲市駅に定刻18時53分に到着した。その際本件列車の3両目(車両は前から数え、前後左右は進行方向を基準とする。以下同じ )の屋根から炎及び黒煙が出ていたため、き電を停止した後、車両検修員数名が消火器を使用して消火作業を行った。 本件列車は回送列車であったため 運転士のみが乗車していたが、負傷はなかった。 本件列車は、3両目の屋根上にあるブレーキ抵抗器、車体屋根の外板、客室内部の天井板等に溶損及び焼損が見られた。 |
原因 | 本事故は、車体屋根上に搭載されたブレーキ抵抗器カバーの溶接工事を行った際、作業前に行うべき周辺機器の保護及び作業後の確認を確実に行わなかったことから、スパッタ等の飛散物がカバー内に落下したままとなっていたため、これが高電圧が印加されるブレーキ抵抗器周辺で絶縁破壊を誘発し、アーク放電が起こってブレーキ抵抗器の抵抗体及び車体屋根の外板を溶損させ、更に客室内部の天井板を焼損させたことによるものと推定される。 作業前後の周辺機器等の保護や確認を確実に行わなかったのは、他の故障の修繕や改修工事等に併せて、急遽、溶接工事も行うこととなったために、作業計画を立てる者や溶接作業を行う者等が、工事全体の作業手順や作業内容の検討を十分行っていなかったこと、また、速やかに作業を終了して列車の発車時刻を遅らせてはいけないとの強い意識が関与したことが考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |