報告書番号 | 2002-5-3 |
---|---|
発生年月日 | 2002年03月28日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 高野線 紀伊神谷駅~紀伊細川駅間[和歌山県伊都郡高野町]汐見橋駅起点62k630m付近 |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 南海電気鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 和歌山県伊都郡高野町 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年12月27日 |
概要 | 南海電気鉄道株式会社(以下「同社」という。)の高野線極楽橋駅発難波駅行き4両編成の上り急行第2902列車(以下「本件列車」という。)は、平成14年3月28日(木)、紀伊神谷駅を定刻に出発し、速度約30km/hで抑速運転中であった。5時21分ごろ、本件列車の運転士(以下「運転士」という。)は、王寺山トンネルの出口から約130m進行したところで、前方約20mの地点において右側切取のり面(以下「本件崩壊箇所」という。)から線路内に土砂が流入しているのを発見した。直ちに非常ブレーキを使用したが間に合わず、本件列車は土砂に乗り上げて停止した。本件列車は、1両目(車両は前から数え、前後左右は進行方向を基準とする。以下同じ。)の前台車第1軸及び第2軸が左側に脱線した。 本件列車の乗客3名及び乗務員に死傷はなかった。本件列車は軽微な損傷であった。 |
原因 | 本事故は、本件列車が、崩壊した切取のり面から線路内に流入して堆積した土砂に乗り上げた際の衝撃のため、1両目の前台車第1軸及び第2軸が脱線したことによるものと推定される。 切取のり面の崩壊については、のり面の表層土において小規模な表層崩壊が発生したものと推定される。 本件崩壊箇所において、変状を把握できなかったことは、全般検査において斜面上部の細部の状況を的確に確認しなかったことが関与していると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |