報告書番号 | RA2023-9-2 |
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発生年月日 | 2022年09月06日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道線 向日町駅構内[京都府向日市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 西日本旅客鉄道株式会社 (法人番号 1120001059675) |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 京都府 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2023年12月21日 |
概要 | 西日本旅客鉄道株式会社の東海道線向日町駅発新大阪駅行き7両編成の下り回電第3027M列車は、令和4年9月6日(火)21時36分ごろ、向日町駅構内の車両基地(吹田総合車両所京都支所)の出発線を出発した際、7両目の後台車第2軸(以下、車両は前から数え、前後左右は特に断りがない限り列車の進行方向を基準とする。)の車輪に手歯止めが装着されていることに運転士が気付かず出発し、車輪が手歯止めに乗り上げて脱線した。その後脱線した車輪は、同駅構内の職員用通路に敷設されたコンクリートブロック等に乗り上がることで復線していた。 同列車には乗客はおらず運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、回送列車が出発する際、7両目の後台車第2軸に手歯止めが装着されていることに同列車の運転士が気付かず出発したため、同軸の車輪が手歯止めに乗り上げ、その直後に脱線したことにより発生し、その後、脱線した車輪が構内の職員用通路に敷設されたコンクリートブロック等に乗り上がることで復線したものと考えられる。 列車の7両目後台車第2軸に手歯止めが装着されていることに同列車の運転士が気付かず出発したことについては、列車が出発する前の臨時に行われた併結作業後に、構内運転士により手歯止めが装着されていたが、手歯止めの装着状況について同列車の運転士と構内運転士の間で共有できなかったことが関与したと考えられる。手歯止めの装着状況が共有できなかった背後要因として、車両や乗務員の運用変更又は臨時の構内作業を計画、実施する場合における車両運用担当の当直と乗務員運用担当の当直間での確認項目が明確になっていなかったことが関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |