JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 RA2015-2-1
発生年月日 2014年10月03日
区分 鉄道
発生場所 日田彦山線 豊前川崎駅~西添田駅間(単線)[福岡県田川郡川崎町]たかのす踏切道(第3種踏切道:遮断機なし、警報機あり)
事業者区分 JR
事業者名 九州旅客鉄道株式会社
事故等種類 踏切障害事故
踏切区分 第3種踏切道
人の死傷 死亡
都道府県 福岡県
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2015年04月23日
概要  九州旅客鉄道株式会社の田川後藤寺駅発日田駅行き2両編成の下り普通気第957D列車は、平成26年10月3日(金)、豊前川崎駅を定刻(16時31分)に出発した。速度約65km/hまで力行を続け、カーブ出口付近にあるたかのす踏切道の右レール付近(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)に日傘を差した歩行者を認めたため、直ちに気笛を吹鳴するとともに非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車の左前面が歩行者と衝突し、同踏切道から約140m進んだ地点で停止した。
 この事故により、歩行者が死亡した。
原因  本事故は、列車が第3種踏切道であるたかのす踏切道に接近して、同踏切道の踏切警報機が作動中に、歩行者が踏切内に右側から進入し、また、踏切を歩行している間も列車の接近や気笛に気付かなかったため、踏切を渡りきる前に列車と衝突したものと推定される。
 歩行者が踏切警報機の警音が鳴動中に踏切内に進入したこと及び列車の気笛に気付かなかったことについては、歩行者は聾者であったことから、警音及び気笛が聞こえなかったことによるものと推定される。
 歩行者が赤色せん光灯の点滅中に踏切内に進入した理由については、以下のことが影響した可能性があると考えられるが、明らかにすることはできなかった。
(1) 赤色せん光灯の点滅が、日傘やつばの広い帽子により、歩行者の視界が狭まって見えにくくなっていたこと。
(2) 赤色せん光灯の点滅が、太陽光で反射して見えにくくなっていたこと。
死傷者数 死亡:1名(歩行者)
勧告・意見(建議)
情報提供
動画(MP4)
備考
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    なお、動画はWMV形式でデータ速度は1000kbpsです。