報告書番号 | RA2015-2-2 |
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発生年月日 | 2014年02月23日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道線(京浜東北線) 川崎駅構内[神奈川県川崎市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 神奈川県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2015年04月23日 |
概要 | 東日本旅客鉄道株式会社の桜木町駅発蒲田駅行き10両編成の回第2402A列車は、平成26年2月23日(日)、桜木町駅を定刻(0時55分)に出発した。 列車の運転士は、通過駅である川崎駅に進入し、速度約65km/hで惰行運転中、前方の線路上に工事用軌陸型運搬機を認めたため、直ちに気笛吹鳴と同時に非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は同運搬機と衝突した。 列車は、1両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が左側に横転した状態で、2両目が左側に傾いた状態で全軸脱線していた。 列車には、乗務員2名が乗務しており、両名が負傷した。 なお、列車は回送列車であったことから、旅客は乗車していなかった。 |
原因 | 本事故は、線路閉鎖工事において、線路閉鎖前の京浜東北線(北行)の線路内に工事用軌陸型運搬機が進入したため、同線を走行して来た回送列車が同運搬機と衝突して脱線したことにより発生したものと推定される。 線路閉鎖前の京浜東北線(北行)の線路内に工事用軌陸型運搬機が進入したことについては、工事用通路において工事用重機械等の誘導を担当していた重機械安全指揮者が同運搬機の誘導を行っていない状況で、同運搬機の運転者が、同安全指揮者から途中の地点までの移動の指示を受けた際に、京浜東北線(北行)の線路内まで移動できると思い込み、同運搬機を進入させたことによるものと考えられる。 これらのことについては、線路閉鎖後に開始すべき工事において、作業の指揮命令及びそれに基づく作業手順の遵守が徹底されていなかったため、線路閉鎖が済んでいない線路へ工事用重機械等が進入するのを防止することができなかったと考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:2名(運転士及び車掌) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |