報告書番号 | RA2014-8-2 |
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発生年月日 | 2014年02月13日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 久大線 天ヶ瀬駅~杉河内駅間(単線)[大分県日田市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 大分県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2014年08月29日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社の日田駅発豊後森駅行き1両編成の下り第1879D列車は、平成26年2月13日、上り列車の遅れにより天ヶ瀬駅を定刻より約10分遅れて出発した。 列車の運転士は、速度約70km/hで力行運転中、約50m先の線路上に倒木があるのを認め、直ちに非常ブレーキを使用したが、列車は、倒木と衝突し、約60m走行して停止した。 停止後、運転士が列車を確認したところ、列車は全軸が脱線し、右に傾いていた。 列車には乗客2名及び運転士1名が乗車しており、乗客1名が負傷した。 |
原因 | 本事故は、線路を横断する状態で杉の木が倒れていたため、走行していた列車が乗り上げ、その際に右へ移動し、脱線したものと考えられる。 杉の木が倒れたのは、以下のことから、冠雪による根返りであると考えられる。 (1) 事故当日に降った湿り気の多い付着力の大きな雪による樹冠への積雪により、杉の木の重心位置が通常より高くなっていたこと。 (2) 倒れた杉が壮齢木で、樹高に対して幹も十分な太さであったことから、幹の強度は比較的大きかったが、それに比して根系の支持力が小さかったと考えられること。 なお、少ない積雪でありながら倒木したことについては、倒木が発生した斜面が、谷状で付近の雨水等を集めやすい地形であり、また、斜面の上部にある温泉施設の排水設備が破損して漏れた水が斜面に流れ出していたことにより、立木の根元の斜面が水分を多く含んだ状態であったことによる可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:1名(乗客) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |