報告書番号 | RA2015-5-2 |
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発生年月日 | 2013年09月17日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 中央線 相模湖駅構内[神奈川県相模原市] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 神奈川県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2015年07月30日 |
概要 | 平成25年9月17日(火)、東日本旅客鉄道株式会社の中央線東京駅発大月駅行き10両編成の下り第831M列車は、相模湖駅停車のため常用ブレーキで減速していたところ、運転士は停止直前に防護無線の受信とともに運転台モニター画面の警告表示を認め、非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 停止後、車掌から最後部の車両が下り線のホームと接触していると連絡があったので、同車両を点検したところ、前(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の台車の全2軸が左に脱線して、車体が下り線ホームと接触していた。 列車には乗客約100名、運転士1名及び車掌2名が乗車していたが、負傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、左右の輪重が著しく不均衡となっていた最後部車両の前台車が、右複心 曲線の曲線半径300m、カント105mm から曲線半径500m、カント55mm へ変わる中間緩和曲線中のレール継目付近を走行した際、(前台車)左車輪(全軸)のフランジが外軌に乗り上がり、脱線防止ガードによって(前台車)右車輪の軌間内への脱輪が抑えられた状態で走行し続けた後に、当該脱線防止ガードの終端を過ぎたところで線路左側へ脱線したことにより発生したものと考えられる。 最後部車両の前台車の輪重が著しく不均衡となっていたことについては、後台車左側の空気ばねの自動高さ調整装置の自動高さ調整弁調整棒の受け金具が傾斜して同調整棒が押し上げられていたことから、後台車左側の車体が押し上げられて、対角線上の前台車右車輪の輪重が増加し、それに伴い反対側の前台車左車輪の輪重が減少したことによる可能性があると考えられる。 また、受け金具が傾斜していたのは、取付けボルトが欠損していたためで、それには本事故前に発生した鉄道人身障害事故が関与した可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |