報告書番号 | RI2014-3-1 |
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発生年月日 | 2013年01月07日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 根室線 常豊信号場~上厚内駅間[北海道十勝郡浦幌町] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 北海道旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 車両障害 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2014年07月25日 |
概要 | 北海道旅客鉄道株式会社の札幌駅発釧路駅行き5両編成の下り特急気第4013D列車(スーパーおおぞら13号)は、平成25年1月7日、常豊信号場を定刻(22時54分)より7分遅れて通過した。列車の運転士は、速度約90km/h で運転中、戸閉め表示灯の消灯を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用して列車を停止させた。 停止後、車掌が5両目のドアを確認したところ、前寄り右側のドアが約30cm 開いていたため、鎖錠して見張り員を配置し、運転を再開した。 同列車には、乗客37名及び乗務員2名が乗車していたが、転落等による負傷者はいなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、5両目の車両前寄り右側(4位)のドアの戸閉め配管内に溜まっていたドレンが、外気温の低下によって氷結して戸閉め配管を閉塞させ、同ドアの開閉装置に圧縮空気が供給されなくなったことにより、同ドアを閉保持することができなくなったため、厚内トンネル内を走行中に受けた負圧及び車両の動揺などによって、同ドアが開いた可能性が考えられる。 戸閉め配管内にドレンが溜まったことについては、5両目の車両の圧縮空気の経路において、除湿バイパスコックが開いていたことにより、除湿されていない圧縮空気が流入し、圧縮空気に含まれていた水分(水蒸気)が凝縮したことによるものと推定される。 また、本来、「閉」位置で緊縛固定されているはずの除湿バイパスコックが開いていたことについては、北海道旅客鉄道株式会社の車両保守関連部署への指示伝達及び車両転属配置時の引継ぎが不十分かつ不適切であったため、除湿バイパスコックを「閉」位置で緊縛固定することが、車両の定期検査の実施工場及び車両転属配置先などに周知されていなかった状況において、何らかの理由により誤って除湿バイパスコックが開いたままとなった可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |