報告書番号 | RA2013-8-3 |
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発生年月日 | 2012年09月24日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 本線 追浜駅~京急田浦駅間[神奈川県横須賀市] |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 京浜急行電鉄株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | 負傷 |
都道府県 | 神奈川県 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2013年09月27日 |
概要 | 京浜急行電鉄株式会社の京成高砂駅発三浦海岸駅行き8両編成の第2268H列車は、平成24年9月24日(月)、追浜駅を定刻(23時56分)より約1分遅れて出発した。運転士は、列車が速度約72km/hで惰行運転中、前方約30~40mの線路内に土砂等が堆積しているのを認めたため、非常ブレーキを使用したが間に合わず、列車は土砂等に乗り上げ、約84m走行して停止し、1両目全4軸、2両目前台車全2軸及び3両目前台車全2軸(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)が右に脱線した。停止した際、1両目から4両目中間付近までは船越第1隧道内であった。 列車には乗客約700名、乗務員2名が乗車しており、このうち乗客55名及び運転士が負傷した。 |
原因 | 本事故は、本件列車が斜面表層の崩壊により線路内に堆積していたコンクリート基礎1個を含む土砂等に乗り上がったため、脱線したことにより発生したものと推定される。このとき、コンクリート基礎に1両目の前台車が乗り上がったことが、被害の拡大につながったものと推定される。 斜面崩壊が発生したことについては、脆弱化していた可能性があると考えられる本件斜面の表層部及び基盤層の表面部分に、多量の雤水が集中し、表層部の地下水位が上昇したことによる可能性があると考えられる。 斜面に設置されていた鋼製柵のコンクリート基礎が落下した原因については、同社に鋼製柵の設置経緯や構造図の記録が残っていなかったため不明であるが、設置当時の想定以上の土砂が流出したことのほかに、コンクリート基礎の性能が設置当時より低下していたことによる可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | 負傷:56名(乗客55名及び運転士) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |