報告書番号 | RI2013-1-1 |
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発生年月日 | 2012年06月27日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 三岐線 東藤原駅構内[三重県いなべ市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 三岐鉄道株式会社 |
事故等種類 | 車両脱線 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 三重県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2013年10月25日 |
概要 | 三岐鉄道株式会社の18両の入換編成(電気機関車2両と貨車16両)は、平成24年6月27日(水)15時00分ごろ、セメント工場専用線から東藤原駅構内の下り本線へ向けて出発した。 入換編成の運転士は、東藤原13号イ分岐器を通過中に異常を感知したため、直ちに非常ブレーキを使用して入換編成を停止させたところ、2両目機関車の前台車第1軸(前後左右は本重大インシデント発生時の入換編成の進行方向を基準とする。)が右へ脱線していた。 2両目機関車には運転士1名が乗務しており、また、1両目機関車に誘導係2名及び3両目貨車に操車係1名が乗車していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、18両の入換編成(電気機関車2両と貨車16両)が4つの曲線が連続する区間にある内方分岐器の基準線側を走行した際、脱線係数が増加するとともに、限界脱線係数が低下したため、2両目機関車の前台車第1軸右車輪が外軌に乗り上がって右に脱線したものと考えられる。 脱線係数が増加したことについては、曲線半径を急激に小さくする方向に通りが変化していたこと、軌道面が右前方に下がる向きに平面性変位が大きくなっていたこと及び車両の走行速度が低速であったためにカント超過の状態で走行したと考えられることから、横圧が増加するとともに輪重が減少したことによるものと考えられる。また、上り勾配において力行運転を行うことによる電気機関車の軸重移動も関与した可能性があると考えられる。 限界脱線係数が低下したことについては、曲線半径を急激に小さくする方向に通りが変化していたことにより、車両の前台車第1軸のアタック角が大きくなったことによると考えられる。 通りが急激に変化していたことや平面性変位が大きくなっていたことについては、平面曲線の諸元が把握されていなかったこと及び分岐器の軌道変位検査が適切に行われていなかったことから、軌道整備基準値を超えた状態であることを認識できず、軌道の線形や変位が正しく管理されていなかったためと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | 勧告 |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |