報告書番号 | RA2014-7-1 |
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発生年月日 | 2012年02月29日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 函館線 八雲駅構内[北海道二海郡八雲町] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 北海道旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 北海道 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2014年07月25日 |
概要 | 北海道旅客鉄道株式会社の長万部駅発森駅行き1両編成(ワンマン運転)の上り普気第890D列車は、平成24年2月29日、八雲駅で、遅れていた特急列車の通過を待ち、その後、定刻(21時56分)より約2分30秒遅れて同駅4番線を出発した。 出発後、運転士は、分岐器付近で横揺れを感じたため、非常ブレーキを使用して列車を停車させた。その後、確認したところ、列車は、4番線から上り本線への進路上にある10号ロ分岐器通過後、前台車の全2軸が分岐線側線路の右側へ脱線していた。 列車には乗客2名及び運転士1名が乗車していたが、死傷者はいなかった。 |
原因 | 本事故は、列車が分岐器を分岐線側に走行する際、リードレール部においてフランジウェー部分のレール頭頂面付近までに形成された堅く凍った氷雪があったため、前台車の車輪が右リードレールに乗り上げて脱線したものと考えられる。 フランジウェー部分に堅く凍った氷雪があったことについては、除雪が十分に行われていなかったことによるものと考えられる。 除雪が十分に行われていなかったことについては、八雲駅の教育資料には分岐器のフランジウェー部分の除氷雪に関する記述が欠落していたことから、冬期契約社員がフランジウェー部分の除氷雪の重要性を十分には認識していなかった可能性が考えられること、並びに北海道旅客鉄道株式会社として除雪に関する報告及び冬期契約社員の除雪状況の把握方法を定めていなかったことから、駅での除雪状況の把握が十分ではなかったことが要因となった可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |