報告書番号 | RA2012-6-2 |
---|---|
発生年月日 | 2011年12月27日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 東海道線 岐阜貨物ターミナル駅構内[岐阜県岐阜市] |
事業者区分 | 貨物鉄道 |
事業者名 | 日本貨物鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 岐阜県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2012年08月31日 |
概要 | 日本貨物鉄道株式会社の名古屋貨物ターミナル駅発福岡貨物ターミナル駅行き27両編成の高速貨第1065列車は、平成23年12月27日、岐阜貨物ターミナル駅着発1番線を21時51分に出発した。列車の運転士は、力行ノッチを投入したまま、ポイントを速度約35km/h で通過後、運転台に故障表示灯が点灯すると同時に非常ブレーキが作動するのを認めた。 岐阜貨物ターミナル駅の当務駅長は駅舎屋内にて、大きな音が聞こえたため外を確認すると、高速貨第1065列車が土煙を上げながら走行していることを認めた。当務駅長は、直ちに信号一斉停止扱いを行い、輸送指令に脱線したことを報告し、列車防護手配を要請した。 列車の運転士は、停止後、輸送指令から列車が脱線した旨の連絡を受け、降車して確認すると、12両目貨車と13両目貨車の間で列車が分離しており、12両目貨車の後台車全2軸と13両目貨車の前台車全2軸が脱線しているのを認めた。 列車には、運転士1名が乗務していたが、死傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、貨物列車が岐阜貨物ターミナル駅を出発する以前から、12両目貨車の後台車第1軸の左車輪のフランジ先端が左レール頭頂面に載った状態で、同台車が左斜めに向いた状態となっていたため、同列車が出発した直後に同台車が左斜め方向に進行し、同軸が左側へ脱線したことにより発生したものと考えられる。 12両目貨車の後台車第1軸の左車輪のフランジ先端が左レール頭頂面に載った状態になっていたのは、駅到着後の荷役作業において、同台車に近い位置のコンテナを取卸する際に、緊締装置とコンテナアンカが何らかの理由により一時的に分離されず、コンテナと共に車体及び台車が持ち上げられ、台車を介して車軸が持ち上げられた可能性があると考えられる。緊締装置とコンテナアンカが一時的に分離されなかった理由については、明らかにすることができなかった。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |