報告書番号 | RI2011-1 |
---|---|
発生年月日 | 2010年06月29日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 三岐線 富田駅構内[三重県四日市市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 三岐鉄道株式会社 |
事故等種類 | 車両脱線 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 三重県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2011年04月22日 |
概要 | 日本貨物鉄道株式会社の機関車(DD51-893)は、平成22年6月29日(火)9時22分ごろ、単機で三岐鉄道株式会社三岐線富田駅の1番線から三岐下り本線へ転線した。 機関車が1番線を走行した際、三岐鉄道株式会社の係員が異音を感知したため、同係員は、機関車が三岐下り本線上に停止したときに、その旨を運転士に伝えた。 機関車は後台車第1軸右車輪(前後左右は1番線における車両の進行方向を基準とする。)に脱線による擦過痕があり、1番線の軌道に損傷があった。 機関車には運転士1名が乗務しており、車両の先頭部では操車係1名が誘導を行っていたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、半径の小さな曲線において、まくらぎの腐朽により犬くぎが十分な支持力を有していない箇所が連続していたため、平成22年6月20日に発生した 1 回目インシデントと同一箇所において、軸重の大きな車両の走行に伴う横圧の作用により軌間が拡大したことにより、外軌側車輪(左)のフランジが外軌(左)に接触した状態で走行していた本件車両の後台車第1軸の右車輪(内軌側)が、軌間の内側に脱線したものと考えられる。 1 回目インシデントと同一箇所で軌間が拡大したことについては、1 回目インシデントの後、本重大インシデント発生までに、脱線地点であったと考えられる-0k015m付近の軌道の補修が行われていなかったためであると考えられる。 本重大インシデント発生までに-0k015m付近の軌道の補修が行われなかったことについては、同社が1回目インシデントについて脱線とは認識しておらず、脱線地点が-0k015m付近であったことに気付くことができなかったためであると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |