報告書番号 | RA2011-1-1 |
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発生年月日 | 2009年12月19日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 日豊線 宗太郎駅~市棚駅間(単線)[宮崎県延岡市] |
事業者区分 | 貨物鉄道 |
事業者名 | 日本貨物鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 宮崎県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2011年01月28日 |
概要 | 日本貨物鉄道株式会社の北九州貨物ターミナル駅発南延岡駅行き11両編成の下り高速貨B第4075列車は、平成21年12月19日(土)、宗太郎駅を定刻(13時12分)に通過した。# 列車の運転士は、市棚駅下り場内信号機に対する中継信号機の制限中継信号現示を確認したので、市棚駅で停車するため、速度約60km/hから減速を始めたところ、速度がいつもより大きく落ちたため、ブレーキを緩める操作を行ったが、列車は所定停止位置の約170m手前で停止した。# 列車は10両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の後台車全2軸が左へ脱線していた。# 列車には運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、本件列車が半径300mの右円曲線を走行した際、脱線係数が増加するとともに、限界脱線係数が低下したため、本件貨車の後台車第1軸の外軌(左)側車輪が外軌(左レール)に乗り上がって左に脱線したものと考えられる。 脱線係数が増加したことについては、軌道面が左前方に下がる向きに平面性変位が大きくなっていたこと、及び複合変位により本件貨車にローリングが生じたことが関与した可能性があると考えられる。 また、限界脱線係数が低下したことについては、曲線半径を小さくする側の通り変位により外軌(左)側車輪のアタック角が大きくなり、車輪フランジとレール間の等価摩擦係数が増加したことが関与した可能性があると考えられる。 平面性変位及び複合変位が大きくなっていたことについては、軌道の保守が軌道変位の進展を抑制するためには十分ではなかった可能性があると考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |