
| 報告書番号 | RI2009-2-1 |
|---|---|
| 発生年月日 | 2008年07月30日 |
| 区分 | 鉄道 |
| 発生場所 | 臨海副都心線(りんかい線) 国際展示場駅構内[東京都江東区] |
| 事業者区分 | 第三セクター |
| 事業者名 | 東京臨海高速鉄道株式会社 |
| 事故等種類 | 車両障害 |
| 踏切区分 | |
| 人の死傷 | |
| 都道府県 | 東京都 |
| 報告書(PDF) | 公表 |
| 公表年月日 | 2009年04月24日 |
| 概要 | 東京臨海高速鉄道株式会社のりんかい線大崎駅発新木場駅行き10両編成の上り普通第1048K列車は、運転士及び車掌の2人が乗務し、平成20年7月30日(水)、国際展示場駅を定刻(11時06分)に出発した。列車の運転士は、発車直後に運転台の戸閉表示灯が消灯したのを認めたため、直ちに非常ブレーキを操作し列車を停止させた。停止後旅客用乗降扉を確認したところ左側(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)のすべての旅客用乗降扉が開いていたため、車掌に扉を閉じるよう車内電話で指示した。しかし、車掌が車掌スイッチを数回操作したが、扉はスイッチを押している間しか閉まらず、手を離すと開くという状態であった。そのため、運転士側車掌スイッチの操作を運転士が試みたところ、スイッチから手を離しても扉が閉じたままの状態となったので、旅客の転落等がなかったことを確認し、同駅を約12分遅れで発車した。 同列車は新木場駅まで運転されたあと回送扱いとなり、同社の八潮車両基地に入庫した。 なお、列車には乗客約500名が乗車していたが、旅客用乗降扉が開いたことによる乗客の転落はなかった。 |
| 原因 | 本重大インシデントは、本件列車左側ドアを操作する本件車掌スイッチに復帰不完全が発生し、同スイッチ内部の接点が開いた不安定な状態で運行していたところ、国際展示場駅出発時、何らかの原因によりこの接点が閉じて、本件列車左側ドアを開く回路が構成されたため、ホームとは反対側の本件列車左側ドアが開いたものと考えられる。 本件車掌スイッチに復帰不完全が発生したことについては、内部にあるピン及びばね案内の油が涸れ、発錆して動きが悪くなっていたことが関与したものと考えられる。また、スイッチの接点が閉じた理由については、本件列車の出発時の車両の振動等が考えられるがこれを明らかにすることはできなかった。 |
| 死傷者数 | なし |
| 勧告・意見(建議) | |
| 情報提供 | |
| 動画(MP4) | |
| 備考 |