報告書番号 | RA2009-1-2 |
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発生年月日 | 2007年07月23日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 豊肥線 熊本駅~平成駅間(単線)[熊本県熊本市]石仏踏切道(第1種踏切道) |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 踏切障害事故 |
踏切区分 | 第1種踏切道 |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
都道府県 | 熊本県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2009年01月30日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社の豊肥線熊本駅発肥後大津駅行き2両編成の下り普通電第8463M列車は、平成19年7月23日(月)、ワンマン運転で熊本駅を定刻(16時38分)に出発した。列車の運転士は、速度約65㎞/hで惰行運転中、前方(前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の石仏踏切道内に停止している軽乗用自動車を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが間に合わず、列車は軽乗用自動車に衝突し、踏切道から約65m行き過ぎて停止した。 列車には、乗客42名及び運転士1名が乗車しており、そのうち乗客4名が負傷し、軽乗用自動車には、運転者のみが乗車しており運転者は死亡した。 なお、列車は、先頭車両の電気連結器等が損傷したが、脱線はしなかった。軽乗用自動車は激しく損傷したが、火災の発生はなかった。 |
原因 | 本事故は、軽乗用車の運転者が、本件踏切と重なり合う特殊な構造の本件交差点において、接続道路への右折が規制上許されていた時間帯に軽乗用車を本件踏切に進入させ、対向2車線を斜めに横切るように進行しようと右折待ちをしていたところに、本件列車の接近に伴い警報機が鳴動し遮断かんが降下して、本件踏切内に軽乗用車を停止させたままの状態となったため、本件列車と軽乗用車とが衝突したことによるものと考えられる。 また、本件踏切の障害物検知装置は軽乗用車を検知して特殊信号発光機に停止信号を現示したものの、本件運転士がこれに気付かずブレーキの使用が遅れたため、本件列車は本件踏切までに停止することができなかったものと考えられる。 本件運転士が特殊信号発光機の停止信号の現示に気付かなかったことについては、公衆が線路内に立ち入ることなどに意識が集中していたことにより、特殊信号発光機に注意が行き届かなかったことによる可能性が考えられる。 |
死傷者数 | 死者:1名(軽乗用自動車運転者)、負傷:4名(乗客) |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
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備考 |