報告書番号 | RI2008-1-1 |
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発生年月日 | 2007年05月28日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 日豊線 餅原駅~山之口駅間[宮崎県都城市山之口町富吉] |
事業者区分 | JR |
事業者名 | 九州旅客鉄道株式会社 |
事故等種類 | 車両障害 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 宮崎県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年01月25日 |
概要 | 九州旅客鉄道株式会社日豊線西都城(にしみやこのじょう)駅発宮崎駅行き上り2両編成の普通第6756D列車は、平成19年5月28日(月)ワンマン運転で西都城駅を定刻に出発した。列車の運転士は、田野(たの)駅で降車した乗客から、列車の走行中などに2両目(車両は前から数え、前後左右は、列車の進行方向を基準とする。)右前側の旅客用乗降口の扉が3回開閉したとの申告があったため、田野駅で同扉の閉扉状態を確認した後、日向沓掛(ひゅうがくつかけ)駅で指令に連絡した。# 指令の連絡を受けた社員が、日向沓掛駅からこの旅客用乗降口の扉を監視することで安全を確保し、列車は、約30分遅れて出発したが、南宮崎駅で運転を打ち切った。# なお、列車には、乗客約150人及び列車の運転士が乗車していたが、旅客用乗降口の扉が開いたことによる乗客の転落はなく、負傷者はなかった。 |
原因 | 本鉄道重大インシデントは、本件列車の運転台継電器盤に設置されたリレーのジャック板において、コイル端子と電源端子の間に本来電気回路への使用が適していない本件フラックスが残留していたことにより絶縁不良が生じリレーが誤作動したため、本件扉が走行中に開扉したことによるものと推定される。 絶縁不良が発生したのは、同社が、B社に対して委託した作業施工後の確認項目を明確にしていなかったこと、下請け会社が行った施工に対してB社が実施した検査内容までは確認していなかったため施工状態を把握できなかったことなどから、結果的に本件フラックスの除去及び端子間の絶縁状態の確認が行われなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |