報告書番号 | RA2007-6-2 |
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発生年月日 | 2006年02月04日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 有馬線 有馬口駅構内[兵庫県神戸市] |
事業者区分 | 中小民鉄 |
事業者名 | 神戸電鉄株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 兵庫県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2007年09月28日 |
概要 | 神戸電鉄株式会社の新開地駅発三田(さんだ)駅行き4両編成の下り普通第23003列車は、平成18年2月4日(土)、ワンマン運転で唐櫃台(からとだい)駅を定刻(0時07分)に出発した。列車が速度約15㎞/hで惰行により有馬口駅1番ホーム始端から約20m進行したところで減速感があったため、運転士は列車を力行させたが、列車は急減速し同ホーム始端から約30m進行したところで停止した。 列車は、3両目(車両は前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の全4軸及び4両目の前台車全2軸が右へ脱線していた。 列車には、乗客約70名及び運転士が乗車していたが、負傷者はなかった。 |
原因 | 本事故は、本件分岐器リード曲線において、3両目前台車の第1軸右車輪が次のことのため、右リードレール上に乗り上がり右へ脱線し、同台車の第2軸が第1軸に追随し、さらに3両目後台車及び4両目前台車が脱線した前方の台車に追随して脱線したことによるものと考えられる。 (1) 本件列車が本件分岐器リード曲線を通過する際、本件分岐器の平面性変位により第1軸右車輪の輪重が減少したこと。 (2) 本件列車の車輪が転削直後の状態に近く、左車輪・レール間の摩擦係数が通常より大きくなったことにより、第1軸右車輪の転向横圧が大きくなったこと。 (3) 本件列車の車輪が転削直後の状態に近く、右車輪・レール間の摩擦係数が通常より大きくなったことが脱線係数の限界値を低下させる側へ作用したこと。 なお、本件分岐器の右リードレール頭部軌間内側面の摩耗形状が、第1軸右車輪の 乗り上がりに関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |