報告書番号 | 2002-5-2 |
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発生年月日 | 2002年01月03日 |
区分 | 鉄道 |
発生場所 | 羽島線 新羽島駅構内[岐阜県羽島市] |
事業者区分 | 大手民鉄 |
事業者名 | 名古屋鉄道株式会社 |
事故等種類 | 列車脱線事故 |
踏切区分 | |
人の死傷 | |
都道府県 | 岐阜県 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年12月27日 |
概要 | 名古屋鉄道株式会社の笠松駅発新羽島駅行きの上り普通第994列車(2両編成、運転士1名、車掌1名、乗客6名、以下「本件列車」という。)の運転士は、平成14年1月3日(木)、新羽島駅に進入する際、曲線の速度制限箇所を積雪のため、通常より低い速度で通過しようと常用ブレーキ4ステップを使用したが、充分な減速効果が得られず、7ステップに強めたが減速しなかった。さらに、非常ブレーキを使用したが、列車は車止めを突破した後、高架終端の高欄壁に衝突し停止した。 このため、先頭車両の前台車の第1軸及び第2軸が軌道終端を行き過ぎて脱線した。 乗客及び乗務員に死傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、大雪直後の積雪した状況において、車輪が滑走したことにより回生ブレーキの動作が停止し空気ブレーキのみに切り換わった以降に、必要な空気ブレーキ力を確保することができなかったために発生したことによるものと推定される。 必要な空気ブレーキ力が確保できなかったのは、制輪子が車輪に押し付けられた際に、車輪・制輪子間に水膜が凍結した氷結層などが介在していたために、車輪・制輪子間の摩擦係数が低下したことによる可能性が考えられる。なお、この際、あらかじめ耐雪ブレーキが使用されていれば必要な空気ブレーキ力が確保できた可能性が考えられる。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見(建議) | |
情報提供 | |
動画(MP4) | |
備考 |