報告書番号 | 96-5 |
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発生年月日 | 1994年04月26日 |
発生場所 | 愛知県名古屋空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
LOSS OF CONTROL-INFLIGHT FIRE/SMOKE (POST-IMPACT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
APPROACH |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | エアバスインダストリーA300B4-622R |
登録記号 | B1816 |
運航者 | 中華航空公司 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 1996年07月19日 |
概要 | 中華航空公司所属エアバス・インダストリー式A300B4-622R型B1816は、平成6年(1994年)4月26日、台北国際空港を08時53分協定世界時(日本標準時17時53分)に離陸し、飛行計画に従って飛行を続け、名古屋空港に進入中、11時16分協定世界時(日本標準時20時16分)ごろ、同空港の誘導路E1付近の着陸帯内に墜落した。 同機には、乗客256名(幼児2名を含む)及び乗組員15名、計271名が搭乗していたが、うち264名(乗客249名(幼児2名を含む)及び乗組員15名)が死亡し、7名(乗客)が重傷を負った。 同機は大破し、火災が発生した。 |
原因 | 同機は、副操縦士の手動操縦により名古屋空港滑走路34へILS進入中、副操縦士が誤ってゴー・レバーを作動させたため、FD(Flight Director)がゴー・アラウンド・モードになるとともに推力が増加し、正規の降下経路から上方に変位した。 その後、ゴー・アラウンド・モードが解除されないまま、AP(Auto Pilot)がエンゲージされ、その状態で機長の指示の下で副操縦士が操縦輪を押し続けた。このため、THS(水平安定板)が機首上げ方向一杯まで作動し、異常なアウト・オブ・トリム状態となり、当該状況を認識することなく更に進入を継続し、迎角が増大してアルファ・フロア機能が作動し同機のピッチ角が増大した。この時点で、操縦を交替した機長が、着陸困難と判断してゴー・アラウンドを試みたと考えられ、同機は高ピッチ角の姿勢で急上昇し、機長及び副操縦士による回復操作が効果的に行えず、失速して墜落に至った。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
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