報告書番号 | AI2024-4-2 |
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発生年月日 | 2020年05月22日 |
発生場所 | 東京国際空港の南西約300kmの上空、高度約13,200m |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ガルフストリーム・エアロスペース式G-IV型 |
登録記号 | N146BG |
運航者 | Prime Jet, LLC |
事故等種類 | 航空機の航行の安全に障害となる複数の故障 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2024年08月29日 |
概要 | Prime Jet, LLC所属ガルフストリーム・エアロスペース式G-IV型N146BGは、令和2年5月22日(金)、 機体空輸 のため、プノンペン国際空港を離陸して東京国際空港に向けて巡航中、2台装備されたデジタル・エアデータ・コンピューター(DADC)のうち、運航乗務員が故障と判断した1台を不作動とした後、着陸に向けて降下を開始した際に、残りの1台からエアデータの供給を受けていた両操縦席のプライマリー・フライト・ディスプレイ(PFD)の速度表示が不正確になった。その後、同機は、東京国際空港に着陸した。 同機には、機長のほか乗務員2名計3名が搭乗していたが、負傷者はなく、機体の損傷もなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が、DADC MISCOMPAREメッセージへの対応として、 運航乗務員が故障と判断したNo.2DADCを不作動とし、両操縦席のPFDがNo.1DADCからのデータを使用していた状況で降下を開始した際に、両操縦席のPFDの速度表示が不正確となったため、航行の安全に障害となる複数の故障として取り扱われることになったと認められる。 No.1DADCからのデータを使用していた両操縦席のPFDの速度表示が不正確となったことについては、同機が、氷晶の存在する空域を飛行し、No.1ピトー・ラインが閉塞したことによる可能性が考えられる。 運航乗務員が故障と判断したNo.2DADCの作動状況については、降下中を除きDFDRにほとんど記録がなく、客観的な事実情報が少ないことから明らかにすることはできなかった。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |