報告書番号 | AA2016-9-4 |
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発生年月日 | 2015年04月14日 |
発生場所 | 広島空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
UNDERSHOOT/OVERSHOOT ABNORMAL RUNWAY CONTACT RUNWAY EXCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | エアバス式A320-200型 |
登録記号 | HL7762 |
運航者 | アシアナ航空株式会社 |
事故等種類 | アンダーシュートによる航空保安無線施設との衝突 |
報告書(PDF) | 公表/説明資料 |
公表年月日 | 2016年11月24日 |
概要 | アシアナ航空株式会社所属エアバス式A320-200型HL7762は、平成27年4月14日(火)、同社の定期162便として広島空港に進入中、所定の進入経路より低く進入し、20時05分、滑走路28手前の航空保安無線施設に衝突した後、同滑走路進入端の手前に接地した。その後、同機は滑走路上を滑走し、滑走路の南側に逸脱して、同空港の着陸帯内に停止した。 同機には、機長のほか乗務員6名、搭乗整備士1名、乗客73名の計81名が搭乗しており、うち乗客26名及び客室乗務員2名の計28名が軽傷を負った。 同機は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が同空港の滑走路28に着陸する際、アンダーシュートとなったため、機長が復行操作を行ったものの、同機が上昇に転ずる前に、滑走路28進入端の手前に設置された航空保安無線施設に衝突したことによるものと認められる。 同機がアンダーシュートとなったことについては、機長が、進入限界高度以下の高度において、目視物標を引き続き視認かつ識別することによる当該航空機の位置の確認ができなくなった状態で、ゴーアラウンドすることなく、降下して進入を継続したこと、及びPMとして気象状況及び操縦をモニターすべき副操縦士が、進入限界高度で滑走路が見えない状況になったとき、直ちにゴーアラウンド・コールをしなかったことによるものと考えられる。 機長が、進入限界高度以下の高度において、目視物標を引き続き視認かつ識別することによる当該航空機の位置の確認ができなくなった状態で、ゴーアラウンドすることなく、降下して進入を継続したことについては、規定及びSOPの不遵守であり、同社における規定遵守に関する教育及び訓練が不十分であったことが背景にあったと考えられる。また、副操縦士がゴーアラウンドをアサーション(主張)しなかったことについては、CRMが適切に機能していなかったことによるものと考えられる。 |
死傷者数 | 28名軽傷(乗客26名及び客室乗務員2名) |
勧告・意見 | 安全勧告 |
情報提供 | |
動画(WMV) |