JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 AI2015-1-1
発生年月日 2013年08月05日
発生場所 新潟空港滑走路10終端東側付近
航空機種類 飛行機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
RUNWAY EXCURSION
飛行の段階
(Phase of Flight)
LANDING
人の死傷
航空機区分 大型機
型式 ボーイング式737-900型
登録記号 HL7599
運航者 株式会社大韓航空
事故等種類 オーバーラン
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2015年01月29日
概要  株式会社大韓航空所属ボーイング式737-900型HL7599は、平成25年8月5日(月)19時41分、同社の定期763便として新潟空港の滑走路10に着陸したが、滑走路内で停止することができず、19時42分、滑走路終端東側の草地に前脚がはみ出た状態で停止した。
 同機には、機長ほか乗務員8名、乗客106名の計115名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。
原因 本重大インシデントは、同機が新潟空港の滑走路10に着陸した際、機長が、疑念を持ちつつも滑走路末端灯を交差滑走路04/22手前のストップバー・ライトと解釈し、十分に減速しないまま赤色灯火に近づいていったため、その先に滑走路がないことに気付いたときには同機は滑走路内に止まりきれず、オーバーラン(滑走路終端から逸脱)したものと推定される。
 機長が滑走路末端灯を交差滑走路04/22手前のストップバー・ライトと解釈し十分に減速しないまま赤色灯火に近づいていったのは、以下のことによるものと推定される。
(1) 機長及び副操縦士ともに、新潟タワーの管制指示に含まれていた「cross runway 04/22」の    意味を理解できず、「滑走路離脱後の地上走行における交差滑走路の横断許可」ではなく、 「着陸滑走中の交差滑走路の横断許可」と捉え、自機が交差滑走路の手前にいると考えた こと
(2) 機長は、滑走路終端まで滑走するつもりで約70ktという速い速度でオートブレーキを解除し、 慎重な減速操作が求められる状況であったにもかかわらず、その後のマニュアルブレーキに よる減速操作が適切でなかったこと
 なお、機長及び副操縦士は、交差滑走路を有する新潟空港に慣れていなかったことから、夜間着陸のため視認できる地上目標等が限られ、滑走路04/22との交差位置が把握しにくい中、速度計に頼らない低速域において速度感覚をつかみにくかったことも本重大インシデントの発生に関与した可能性が考えられる。
死傷者数 なし
勧告・意見
情報提供
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