報告書番号 | AI2015-4-1 |
---|---|
発生年月日 | 2012年07月05日 |
発生場所 | 那覇空港滑走路18上 |
航空機種類 | |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY INCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
TAXI APPROACH |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 大型機 |
型式 | エアバス式A319-112型、エアバス式A320-214型 |
登録記号 | B2332-JA01AJ |
運航者 | 中国東方航空株式会社、エアアジア・ジャパン株式会社 |
事故等種類 | 滑走路誤進入 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2015年05月28日 |
概要 | 中国東方航空株式会社所属エアバス式A319-112型B2332は、平成24年(2012年)7月5日(木)、同社の定期2046便として上海(浦東)国際空港へ向け出発するため、那覇空港の滑走路18に向かって地上走行していた。一方、エアアジア・ジャパン株式会社所属エアバス式A320-214型JA01AJは、事業運航開始前の飛行試験を実施する便として那覇空港の滑走路18への着陸許可を得て最終進入中であった。 航空管制官は、B2332に滑走路手前での待機を指示したが、同機が滑走路へ入ったため、航空管制官の指示によりJA01AJは復行した。 B2332には機長ほか乗務員9名、乗客17名の計27名が、JA01AJには機長ほか乗務員5名、飛行試験関係者32名の計38名が搭乗していたが、両機とも負傷者及び機体の損傷はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、出発機(A機)が滑走路手前での待機を指示されたにもかかわらず滑走路に入ったため、既に着陸を許可されていた到着機(B機)が同じ滑走路に着陸を試みる状況になったことにより発生したものと推定される。 A機が滑走路に入ったのは、A機の運航乗務員が滑走路手前における待機指示を滑走路上における待機指示と聞き違えて誤解したこと、及びB機を発見できなかったこと、並びにタワーの管制官がA機からの復唱の誤りに気付かずその確認と訂正を行わなかったことによるものと推定される。 運航乗務員が指示を聞き違えたことについては、タワーの管制官からの待機指示の音声にノイズが発生していたこと、また、運航乗務員がB機を発見できなかったことについては、滑走路に入る許可を得たと誤解し、B機はいないと思ったことが関与した可能性が考えられる。 タワーの管制官が復唱の誤りに気付かず、復唱の確認と訂正を行わなかったことについては、以下のことが関与した可能性が考えられる。 (1) タワーの管制官がヘッドセットを着用せずに、スピーカーからA機の復唱を聴取したこと。 (2) A機の復唱が不明瞭な音声であったこと。 (3) タワーの管制官が自らの指示どおり正しく復唱されたと思い込んだこと。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |