報告書番号 | AI2012-6-1 |
---|---|
発生年月日 | 2010年12月26日 |
発生場所 | 福岡空港滑走路34上 |
航空機種類 | |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY INCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
TAXI APPROACH |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 大型機 |
型式 | ボーイング式737-400型、ボーイング式737-400型 |
登録記号 | HL7517-JA8998 |
運航者 | エアプサン株式会社、株式会社ジャルエクスプレス |
事故等種類 | 滑走路誤進入 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2012年08月31日 |
概要 | エアプサン株式会社所属ボーイング式737-400型HL7517は、平成22年12月26日(日)、同社の定期141便として福岡空港から金海国際空港(釜山)へ向け離陸のため、滑走路34に向かって地上走行していた。 一方、株式会社ジャルエクスプレス所属ボーイング式737-400型JA8998は、同社に運航の管理を委託していた株式会社日本航空インターナショナルの定期3530便として、滑走路34への着陸許可を受けて福岡空港へ進入中であった。 JA8998は、HL7517が同滑走路内に進入したため、11時34分ごろ管制官の指示により復行した。 HL7517には機長ほか乗務員5名、乗客147名の計153名が、JA8998には機長ほか乗務員4名、乗客103名の計108名が搭乗していたが、両機とも死傷者はなく、航空機の損壊もなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、滑走路手前で待機するよう管制官から指示された出発機(A機)の運航乗務員が同指示の一部を認識せず滑走路への進入許可を得たと誤認したこと、及び管制官がその復唱内容を確認しなかったことから出発機が滑走路に進入したため、既に管制官から着陸許可を受けていた到着機(B機)が同じ滑走路に着陸を試みる状況となったことにより発生したものと考えられる。 運航乗務員が滑走路への進入許可を得たと誤認したことについては、以下のことが関与したものと考えられる。 (1) インターセクションデパーチャーの可否の問合せがあったこと。 (2) 待機指示の直前にA機に対し出発前の準備完了の確認があったこと。 (3) 進入するB機の着陸前に自機を出発させるものと思っていたこと。 (4) 待機指示に走行経路を表す管制用語が含まれていたこと。 |
死傷者数 | なし |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |