報告書番号 | AA2007-6-1 |
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発生年月日 | 2007年04月09日 |
発生場所 | 富山県富山市水晶岳付近 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
CONTROLLED FLIGHT INTO OR TOWARD TERRAIN AERODROME UNINTENDED FLIGHT IN IMC |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
TAKEOFF |
人の死傷 | 死亡:負傷 |
航空機区分 | 回転翼航空機 |
型式 | 富士ベル式204B-2型 |
登録記号 | JA9203 |
運航者 | アカギヘリコプター株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2007年11月30日 |
概要 | アカギヘリコプター株式会社所属富士ベル式204B-2型JA9203は、平成19年4月9日(月)16時10分ごろ、人員輸送のため、富山県富山市水晶岳水晶場外離着陸場を離陸した直後に、斜面に衝突した。 同機には、機長他同社の社員3名、乗客6名計10名が搭乗していた。 機長及び乗客1名が死亡、8名が重傷を負った。 同機は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、機長が、霧と降雪で離陸に必要な視程が確保されていない状況で離陸のためのホバリングを行い、自機の姿勢、高度、位置及び針路が把握できないまま視程の良いところに行こうと旋回したため、ビジュアル・キューを失った中で姿勢の保持ができず、高度が低下し、機首を下げた姿勢で斜面に衝突し機体が大破したことによるものと推定され、機長と乗客の計2名が死亡し、その他の乗客5名及び同社の社員3名が重傷を負った。 また、本事故の発生には次の事由が関与したものと考えられる。# (1) 離陸後、飛行姿勢が保持できなかったことについては、機長の基本的な計器による飛行の能力が劣っていたこと及び風下側に旋回したため気流の影響を受けたこと# (2) 乗客が死亡し、その他の乗客及び同社の社員が負傷したことについては、座席の一部が取り外されていたため座席がない乗客と社員がいたこと 、及び離陸を急いでいたため、座席に着座した乗客でシートベルト装着をしなかった乗客やシートベルトを装着していなかった可能性のある乗客がいたこと# (3) 離陸に必要な視程が確保されていない状況に陥ったことについては、同機と地上で待機していた乗客との間に通信手段がなかったため、乗客にあらかじめ離陸地点への移動を依頼できなかったことから、離陸地点で乗客を待つ間に天気が悪化したこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |