報告書番号 | AA2006-2-7 |
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発生年月日 | 2005年10月28日 |
発生場所 | 東京都西東京市向台町 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
FUEL RELATED |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING EN ROUTE |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | パイパー式PA-28RT-201型 |
登録記号 | JA3816 |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2006年03月31日 |
概要 | 個人所属パイパー式PA-28RT-201型JA3816は、平成17年10月28日(金)、慣熟飛行のため、仙台空港から調布飛行場に向けて飛行中、エンジンの出力が低下し、16時27分ごろ、調布飛行場の北約6kmにある東京都西東京市の都立高校のグラウンドに不時着した。 同機には、機長ほか同乗者1名が搭乗していたが、機長が重傷、同乗者が軽傷を負った。なお、グラウンドにいた高校生1名が同機を避けようとした際、かすり傷を負った。 同機は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が、飛行中使用していた右翼タンクの燃料が枯渇し、エンジンの出力が低下したため、不時着を行った際、機体が大破するとともに、機長が重傷を負ったことによるものと推定される。 右翼タンクの燃料が枯渇したことは、機長が、燃料タンクのセレクターを飛行中適切に操作をしなかったことによるものと推定される。 機長が、燃料セレクターを適切に操作しなかったことは、飛行規程に定められた当該手順を実施していなかったことによるものと推定され、これには、誤操作や手順の失念を防止するために着陸前にチェックリストを使用するという習慣がなかったことも関与したものと推定される。 また、エンジンの出力が低下し、不時着を行ったのは、機長が、「飛行中の発動機の出力低下」時の非常操作手順ができなかったことによるものと推定される。 非常操作手順ができなかったのは、長い期間訓練をしていなかったことが関与したものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |