報告書番号 | AA2008-3-1 |
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発生年月日 | 2005年08月21日 |
発生場所 | 大阪府関西国際空港誘導路上 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
EVACUATION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
STANDING |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | エアバス・インダストリー式A330-303型 |
登録記号 | VH-QPE |
運航者 | カンタス航空 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2008年03月28日 |
概要 | カンタス航空所属エアバス・インダストリー式A330-303型VH-QPEは、平成17年8月20日(土)21時38分、カンタス航空の定期70便として成田国際空港を離陸し、パース国際空港へ向けて飛行中、23時05分ごろ、和歌山県串本VORTACの南方約760㎞、高度約11,000mにおいて、貨物室で煙が発生したことを示す警報(以下「煙警報」という。)がECAM(電子式集中化航空機モニター)に表示されたので、目的地を関西国際空港に変更して、8月21日(日)00時51分、同空港に着陸した。 その後、駐機場に向かう途中、00時58分ごろ、誘導路上で脱出スライドによる乗客の緊急脱出が行われ、その際、乗客1名が重傷、乗客8名が軽傷を負った。 同機には、機長ほか乗務員12名、乗客181名、計194名が搭乗していた。 同機には機体の損傷はなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が地上においてスライドを使用した緊急脱出を行った際、乗客1名がスライドの下部で腰から落下したため、重傷を負ったことによるものと推定される。 緊急脱出に至ったことについては、擬似煙警報が出されたことに端を発し、運航乗務員が機体に火災が生じていないことについての確信を持ち得ない状況が推移する中で、言語上の問題や不正確な情報伝達などにより、運航乗務員、関西タワー管制官並びに関西国際空港株式会社(KIAC)(オペレーション部担当者及びセキュリティ部消防担当者)間の意思疎通が不足したため、火災発生と誤認したことが関与したものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
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