報告書番号 | AI2006-1-1 |
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発生年月日 | 2005年06月06日 |
発生場所 | 栃木県河内郡河内町 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
FUEL RELATED |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
EN ROUTE |
人の死傷 | |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | セスナ式172P型 |
登録記号 | JA3934 |
運航者 | 本田航空株式会社 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2006年01月27日 |
概要 | 本田航空株式会社所属セスナ式172P型JA3934は、平成17年6月6日(月)、飛行中にエンジン回転数が不安定となり、必要なエンジン出力を得ることができなくなったため、14時40分ごろ栃木県宇都宮市内のゴルフ場に不時着した。 同機には、機長及びカメラマン1名の計2名が搭乗していたが、負傷者及び機体の損壊はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が飛行中、燃料がほぼ枯渇したため、エンジン回転数が不安定となり、発動機の継続的な出力の損失に至ったものと推定される。 飛行中に燃料がほぼ枯渇したことについては、機長が、燃料油量計のこまめな確認を怠ったまま飛行を継続したこと及び飛行形態に即した燃料消費量を十分に把握していなかったことによるものと推定される。 また、以下のことが本重大インシデントの発生に関与したものと推定される。 (1) 機長及び同社の関係者が、同社の運航規程附属書航空機運用規則に定められた搭載燃料の算定基準及びこれまでの飛行経験から、燃料をタンク一杯に搭載した場合、約6時間以上飛行できると思い込んでいたこと (2) 同社は、航空機の運航について必ずしも十分に理解しているとは限らない撮影会社が作成した、時間的に移動不可能な区間を含む撮影工程であることを把握していたが、撮影会社と十分な事前調整を行わず、撮影時間の遅れに対する具体的な解決策を曖昧にしたまま、過去の飛行の経験から飛行可能と思い込んで飛行命令を発出するなど、安全管理が十分とは言えなかったこと (3) 機長が時間の遅れを最少限にし、あるいは少しでも取り戻そうと、通常より速い速度で飛行したこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |