報告書番号 | AI2007-1-1 |
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発生年月日 | 2004年11月21日 |
発生場所 | 高知県高知空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY EXCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボンバルディア式DHC-8-402型 |
登録記号 | JA841A |
運航者 | 株式会社エアーニッポンネットワーク |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2007年03月30日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第3号に規定された「滑走路からの逸脱(航空機が自ら地上走行できなくなった場合に限る。)」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 株式会社エアーニッポンネットワーク所属ボンバルディア式DHC-8-402型JA841Aは、平成16年11月21日(日)、同機による運送の共同引受をしていた全日本空輸株式会社の定期1617便として、13時51分に大阪国際空港を離陸し、目的地である高知空港の滑走路32に着陸した際、右主車輪が滑走路から逸脱して停止した。 同機には、機長ほか乗務員3名、乗客15名、計19名が搭乗していたが、負傷者はなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が高知空港に横風を受けながら着陸した際、前車輪がセンタリングされ、その後更にキャスター・モードとなったため、機長と副操縦士が機首方位をラダー・ペダル操作、ハンドル操作、並びにディファレンシャルなブレーキ操作及びパワー操作をすることによって修正しようとしたが右方向への偏向が止められず、滑走路を逸脱したことによるものと推定される。 なお、前車輪がキャスター・モードとなったことについては、機長が機首方位の偏向を止める際、WOWセンサ-が浮揚を検知している時または接地を検知してから1秒以内のいずれかにハンドルを±8°以上操作したため、SCUがFAILしたことによるものと推定される。さらに、機長がそのようにハンドルを操作したことについては、同社が運航乗務員へ操縦上の注意事項を踏まえ、所要の訓練を行っていなかったことが関与したものと考えられる。 また、ディファレンシャルなブレーキ操作及びパワー操作を使用することによって修正しようとしたが右方向への偏向が止められなかったことについては、これらの操作が機長により適切に行われなかったことによるものと推定され、これには、同社の飛行機運用規程の記述が不明確であったこと及び同社が機長に対して着陸滑走中のブレーキ操作等の適切な訓練を行わなかったことが関与したものと考えられる |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |