JSTB 運輸安全委員会

概要

報告書番号 AI2005-3
発生年月日 2003年11月05日
発生場所 沖縄県那覇空港の北約12nmの海上上空
航空機種類 飛行機
事故等種別の分類
(Occurrence Category)
AIRPROX/TCAS ALERT/LOSS OF SEPARATION/NEAR MIDAIR COLLISIONS/MIDAIR COLLISIONS
ATM/CNS
飛行の段階
(Phase of Flight)
APPROACH
人の死傷
航空機区分 大型機
型式 B747(ボーイング社製)
登録記号 JA8176
運航者 日本航空株式会社
事故等種類
報告書(PDF) 公表
公表年月日 2005年05月27日
概要 本件は、平成15年11月7日、日本航空株式会社所属ボーイング式747-100B SUD型JA8176の機長から国土交通大臣に対して異常接近報告書(航空法第76条の2及び同法施行規則第166条の5の規定に基づく報告)が提出されたことにより、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。
 同機は、平成15年11月5日(水)、同社の定期933便として、計器飛行方式により那覇空港の滑走路18に着陸進入のため、同空港の北の海上上空を高度3,000ftから1,200ftへ降下中であった。
 一方、米国太平洋空軍第5空軍第18航空団所属マクドネル・ダグラス式F-15C型機の2機編隊は、有視界飛行方式にて嘉手納飛行場の滑走路05Rの北側ダウンウィンドの外側を飛行し、同飛行場へ着陸予定であったが、他の到着機があったこと等から、右旋回中であった。
 JA8176は、F-15C型機(2機編隊)を旋回前から視認していたが、相手機が右旋回して接近してきた際、航空機衝突防止装置のレゾリュージョン・アドバイザリーの指示を受けて回避操作を行った。同航空団のF-15C型機は、JA8176を目視しながら上昇した。
 JA8176とF-15C型機(2機編隊のうち1機)とは10時44分ごろ、那覇空港の北12nm付近の海上上空において最接近した。
 JA8176には機長ほか乗務員14名及び乗客494名、計509名が、F-15C型機(2機編隊)にはそれぞれ操縦士1名が搭乗していたが、いずれも負傷者及び機体の損壊はなかった。
原因  本重大インシデントは、嘉手納タワーの教官管制官が、着陸進入をしようとしていたB機に対して右旋回の指示をしたため、B機の飛行経路が、嘉手納タワーの管轄区域を大きく逸脱することとなり、A機の最終進入コースに接近したことによるものと推定される。
 しかしながら、A機が相手機を視認し、TCASのRAの指示を受けて適切な回避操作を行い、B機も相手機との目視間隔を維持しながら回避操作を行ったことから、異常な接近とはならなかった。
死傷者数
勧告・意見
情報提供
動画(WMV)
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