報告書番号 | AI2004-5-1 |
---|---|
発生年月日 | 2003年06月25日 |
発生場所 | 高知県足摺岬北東12nmの海上上空 |
航空機種類 | |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
AIRPROX/TCAS ALERT/LOSS OF SEPARATION/NEAR MIDAIR COLLISIONS/MIDAIR COLLISIONS |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
MANEUVERING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 回転翼航空機 大型機 |
型式 | ベル式212型 三菱式F-1型 |
登録記号 | JA9607-10-8257 |
運航者 | 海上保安庁、航空自衛隊 |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2004年09月24日 |
概要 | 本件は、平成15年6月25日、海上保安庁所属ベル式212型JA9607の機長から国土交通大臣に対して、異常接近報告書(航空法第76条の2及び同法施行規則第166条の5の規定に基づく報告)が提出されたことにより、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 同機は、平成15年6月25日(水)、高知県高知市沖に停泊中の海上保安庁巡視船「せっつ」を離船し、有視界飛行方式によるパトロール飛行のため、宿毛湾に向かい足摺岬北東海上を高度約300ftで飛行していた。一方、航空自衛隊第8航空団所属三菱式F-1型10-8257は、航空自衛隊の築城飛行場を離陸し、4機編隊の1番機として有視界飛行方式で戦闘航法訓練中で、豊後水道を南下後は足摺岬南方で北東に針路を変更し、海上を高度約200ftで飛行していた。 両機は、09時31分ごろ、足摺岬の北東約12nmの海上上空において互いに接近した。双方とも回避操作は行わなかった。 JA9607には5名が搭乗しており、10-8257には1名が搭乗していたが、両機とも負傷者及び機体の損壊は発生しなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、A機、B機ともに相手機の発見が遅れたため、回避操作を行う時間的余裕のない状態で、A機及びB機が接近したことによるものと推定される。A機、B機ともに相手機の発見が遅れたことについては、以下のことが関与したと考えられる。 (1) 同一空域で飛行している相手機に関する情報が全くない状態で、相対接近速度が大きい状態で飛行していたため、目視で相手機を発見して回避することに限界があったこと (2) 視程は10㎞以上あったが、もやにより遠方物体の視認に影響がある気象状態であったため、相手機の視認性が低かったこと (3) 両機とも低高度で飛行していたため、海面に対する注意配分が大きかったこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |