報告書番号 | 2003-3 |
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発生年月日 | 2003年01月27日 |
発生場所 | 千葉県新東京国際空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY EXCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | ボーイング式767-300型 |
登録記号 | JA605A |
運航者 | 株式会社エアージャパン |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年09月26日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第3号に規定された「オーバーラン(航空機が自ら地上走行できなくなった場合に限る。)」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 株式会社エアージャパン所属ボーイング式767-300型JA605Aは、平成15年1月27日(月)、同社の定期908便として、20時00分に大韓民国仁川国際空港を離陸し、目的地である新東京国際空港滑走路16Lに着陸したが、滑走路16L内で停止することができず、21時49分ごろ滑走路をオーバーランして停止した。 同機には、機長ほか乗務員9名、乗客92名計102名が搭乗していたが、乗客及び乗務員に負傷者はいなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が新東京国際空港の滑走路16Lに着陸する際に、追い風が吹く中を、機長が意図したよりも速い速度で進入着陸し、接地位置が大幅に延びたため、滑走路内に停止することができず、オーバーランしたことによるものと推定される。 なお、本重大インシデントには、次のことが関与したものと推定される。 (1) スレッショールド通過前の早い時期に、速度の修正を行わなかったこと (2) 副操縦士と訓練生が、進入中及びスレッショールド通過時に速度が速いことについて、コールアウトを行わなかったこと (3) 機長が、スレッショールド通過時に速度が速かったときに速いという意識はなく、又は最初の接地が延びたときに延びたという意識はなかったために、着陸復行を行わなかったこと (4) 副操縦士と訓練生が、機長に対し、着陸復行すべきことについて助言を行わなかったこと (5) 機長ほか2名の運航乗務員が、接地位置についての明確な目安を持って着陸に臨んでいなかったこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |