報告書番号 | 2003-3 |
---|---|
発生年月日 | 2003年01月04日 |
発生場所 | 北海道釧路空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY EXCURSION |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | |
航空機区分 | 大型機 |
型式 | サーブ式SAAB340B型 |
登録記号 | JA03HC |
運航者 | 株式会社北海道エアシステム |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2003年09月16日 |
概要 | 本件は、航空法施行規則第166条の4第3号に規定された「滑走路からの逸脱(航空機が自ら地上走行できなくなった場合に限る。)」に該当し、航空重大インシデントとして取り扱われることとなったものである。 株式会社北海道エアシステム所属サーブ式SAAB340B型JA03HCは、平成15年1月4日(土)、株式会社北海道エアシステムの定期6253便として新千歳空港を離陸し、10時11分ごろ、釧路空港に着陸したが、滑走路を逸脱し、雪の積もった草地に停止した。 同機には、乗務員3名及び乗客4名、計7名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。 同機は、小破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本重大インシデントは、同機が、釧路空港の積雪のある滑走路17に横風で降雪の中、進入、着陸した際、滑走路左側への偏位の動きがあるまま滑走路左半分の中央付近に接地したため、機長がラダーによる修正操作をしたが横滑りして、更に左へ偏位していって滑走路を逸脱したことによるものと推定される。 なお、本重大インシデントには、次のことが関与したものと考えられる。 (1) 同機が滑走路左側への偏位の動きがあるまま滑走路左半分の中央付近に接地したことについては、滑走路17の接地帯付近の視程が降雪等により、時間的、局所的に悪化していたため、機長が、航空機をコントロールするための外部の視覚情報を十分には得ることができなかったこと (2) 滑走路進入端を通過してから、着陸直前の外部の視覚情報を十分には得ることができなくなった時点、又は機体の左側への偏位の動きを止めることができない状況で、機長が着陸復行を行わず、また、副操縦士も機長に対し着陸復行の助言を行わなかったこと |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |