報告書番号 | 2002-6 |
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発生年月日 | 2001年06月05日 |
発生場所 | 兵庫県三原郡西淡町慶野松原場外離着陸場 |
航空機種類 | 回転翼機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
ABNORMAL RUNWAY CONTACT SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (POWERPLANT) |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 回転翼航空機 |
型式 | ヒューズ式369D型 |
登録記号 | JA9385 |
運航者 | 株式会社エースヘリコプター |
事故等種類 | |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2002年07月26日 |
概要 | 株式会社エースヘリコプター所属ヒューズ式369D型JA9385(回転翼航空機)は、平成13年6月5日(火)、夜間係留地である慶野松原場外離着陸場を離陸し薬剤散布のための作業へリポートである沼島場外離着陸場へ向けて飛行中、エンジン・チップ注意灯が点灯した。 点検のため、離陸地の慶野松原場外離着陸場へ戻った際、着陸直前にエンジン・アウト警報灯が点灯し、05時07分ごろハード・ランディングして機体を損傷した。 同機には、機長ほか同乗者1名計2名が搭乗していたが、両名とも重傷を負った。 同機は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が飛行中にエンジン・チップ注意灯が点灯した際、出発地へ帰投しようとして飛行を継続したため着陸の時機を失い、着陸進入時にエンジンが停止し、ハード・ランディングして機体を損傷したことによるものと推定される。 エンジン・チップ注意灯が点灯して、その後エンジンが停止したことは、整備作業終了時に取り外されなかったシール・ガイドが摩耗し、その金屑がエンジンオイルと共にエンジン内を循環し、潤滑不良を引き起こしベアリング等を破損させ、その結果、パワー・タービンの回転を停止させたか、ガス・プロデューサー・タービンの回転を低下させ、これによって補機の機能が低下して燃焼が継続できなくなったことによる可能性が考えられる。 また、ハード・ランディングしたことは、エンジンが停止した時の飛行高度及び速度が、飛行を避けるべき制限高度-速度包囲線図内であったため、発動機故障時の対応では回復操作の効果が十分得られなかっことによるものと推定される。 |
死傷者数 | |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |