
| 報告書番号 | AI2021-2-1 | 
|---|---|
| 発生年月日 | 2018年03月24日 | 
| 発生場所 | 福岡空港 | 
| 航空機種類 | 飛行機 | 
| 事故等種別の分類 (Occurrence Category)  | 
                            
                                SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT) | 
                        
| 飛行の段階 (Phase of Flight)  | 
                            
                                LANDING | 
                        
| 人の死傷 | |
| 航空機区分 | 大型機 | 
| 型式 | エアバス式A320-214型 | 
| 登録記号 | JA805P | 
| 所属 | ピーチアビエーション株式会社 (法人番号 7120101047384)  | 
                        
| 事故等種類 | 前脚の損傷により地上走行が継続できなくなった事態 | 
| 報告書(PDF) | 公表 | 
| 公表年月日 | 2021年02月18日 | 
| 概要 | ピーチアビエーション株式会社所属エアバス式A320-214型JA805Pは、平成30年3月24日(土)、同社の定期151便として福岡空港へ着陸後、前輪が横を向いた状態で滑走路上に停止し、その後の地上走行が継続できなくなった。 | 
| 原因 |  本重大インシデントは、同機が着陸滑走中に、上下のトルクリンクを接続するピンが脱落したため、前輪のステアリング制御ができなくなり、前輪が約90°横を向き、自走できなくなったものと推定される。 ピンが脱落したのは、ピンのねじ部に腐食が発生したため、ねじ山の強度が低下し、ステアリング操作の際にトルクリンクからナットに伝わる荷重にピンのねじ部が耐えることができなくなり、ナットが抜けたことによるものと考えられる。 ピンのねじ部に腐食が発生したことについては、機体製造以後、繰り返しピンとナットの取付け・取外しが行われたこと及びトルクリンクが誤って組み立てられたことによりカドミウムメッキが損傷し、耐腐食性が低下したためと考えられる。 また、前回の機体重整備時におけるピンの点検後の再取付け時に、ねじ部へのグリースの塗布が適切でなかったこと及びトルクリンクが誤って組み立てられたことが腐食の進行を早めた可能性が考えられる。  | 
                        
| 死傷者数 | なし | 
| 勧告・意見 | |
| 情報提供 | 国土交通省航空局への情報提供 | 
| 動画(WMV) |