報告書番号 | AA2015-8-1 |
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発生年月日 | 2014年11月16日 |
発生場所 | 北九州空港 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
ABNORMAL RUNWAY CONTACT |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
APPROACH |
人の死傷 | 負傷 |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | ムーニー式M20K型 |
登録記号 | JA4017 |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | 着陸復行時における護岸壁への衝突 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2015年12月17日 |
概要 | 個人所属ムーニー式M20K型JA4017は、平成26年11月16日(日)、慣熟飛行のため、山口宇部空港を16時58分ごろ離陸し、17時22分ごろ北九州空港の滑走路18に着陸しようとした際、接地時にバウンドしたため着陸復行を試みたが、左に偏向して護岸壁に衝突した。 同機には、機長ほか同乗者1名が搭乗していたが、2名とも重傷を負った。 機体は大破したが、火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が着陸復行を行った際、単発機のプロペラ特性の影響に適切に対応できなかったため左に偏向し、かつ、着陸復行に必要な速度及び揚力が増加しなかったため低速度低高度のまま飛行して、地上高約2mの護岸壁に機体の左前方から衝突したものと考えられる。 単発機のプロペラ特性の影響に対応できなかったことについては、低速時における急激な出力の増加により機体の進行方向が左に偏向したことに対して、機長はロールコントロールに気をとられるとともに、ピッチコントロールにも苦労し、右ラダーペダルを踏むなどの適切な対応ができなかった可能性が考えられる。 速度及び揚力が増加しなかったことについては、機長がエンジン出力を上げた直後、失速速度に近い状態でフラップ上げ操作を行ったため、フラップが上がるに伴い増加した機首上げモーメントに機長が適切に対応することができず、迎え角が過大となり、速度が増加せず、揚力も増加しなかった可能性が考えられる。 機長が適切なラダー操作及びフラップ操作ができなかったことについては、同型機の着陸復行の訓練経験がなかったことが関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | 2名重傷(機長及び同乗者) |
勧告・意見 | |
情報提供 | |
動画(WMV) |