報告書番号 | AA2014-6-1 |
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発生年月日 | 2012年08月18日 |
発生場所 | 茨城県稲敷郡河内町 大利根場外離着陸場 |
航空機種類 | 飛行機 |
事故等種別の分類 (Occurrence Category) |
RUNWAY EXCURSION LOSS OF CONTROL-INFLIGHT |
飛行の段階 (Phase of Flight) |
LANDING |
人の死傷 | 死亡 |
航空機区分 | 小型機 |
型式 | セスナ式172Nラム型 |
登録記号 | JA3814 |
運航者 | 個人 |
事故等種類 | 滑走路逸脱による地上作業者との衝突 |
報告書(PDF) | 公表 |
公表年月日 | 2014年10月30日 |
概要 | 個人所属セスナ式172Nラム型JA3814は、慣熟飛行のため、平成24年8月18日(土)15時30分ごろ、大利根場外離着陸場を離陸し、15時55分ごろ、大利根場外離着陸場に戻りタッチアンドゴーを行おうとした際、接地時にバウンドして着陸した後、滑走路を斜走し逸脱した。その後、再度浮揚した同機は、滑走路南側の草地で草刈りを行っていた複数の作業者のうちの一人に衝突し、作業者は死亡した。 同機には、機長ほか同乗者3名が搭乗していたが、負傷者はいなかった。 同機は中破したが火災は発生しなかった。 |
原因 | 本事故は、同機が大利根場外離着陸場においてタッチアンドゴー実施中に滑走路を逸脱したため、草刈りをしていた作業者と衝突したことによるものと推定される。 同機が滑走路を逸脱したことについては、機長が進行方向修正のための左ラダー操作中に離陸のためスロットルレバーをフルパワーにしたため、単発プロペラ機の特性により機首が左に偏向し、機長がこれを適切に修正できなかったことによるものと推定される。 機首の偏向を適切に修正できなかったことについては、機長には着陸時にバウンドしたことなどによる心理的動揺があったためである可能性が考えられる。また、機長は何らかの予測しない事態が発生した場合、時間的及び心理的に余裕が少ない場合などの状況でも適切な対応ができるほどには技量が定着していなかった可能性が考えられる。 さらに、同機は重量及び重心位置が運用限界を超過しており、これが同機の挙動や操縦性に関与した可能性が考えられる。 |
死傷者数 | 死亡:作業者 |
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動画(WMV) |